その19
なんとか1000HITを超えたようですありがとうございます。
この語りをどのくらいの人が見てくれているんだろうか…
本ページだってどうだかしれてませんからね。曲だって紹介してるんだかしてないんだかw
では、本題
1:曲名
カール・マリア・フォン・ウェーバーの主題による交響的変奏より2,4楽章
2:演奏団体
千葉市立土気中学校(指揮:加養浩幸先生)
3:演奏大会名及び年
全日本吹奏楽コンクール第37回大会(1989年)
4:曲紹介
作曲者は近現代の作曲者でこの時期の作曲家としては現代曲っぽくないぶぶんがあり、とてもドイツ的な音楽を作曲します。
曲自体は、ウェーバー(ウィリアム・テルを作曲した人)の作曲した曲を元に変奏曲として4つの楽章で構成されています。
第一曲では冒頭から怪しげなメロディが弦楽器で奏でられ、金管楽器と弦楽器、両方が主役を演じているのがわかります。
第二曲は、チャイムとフルートのソロで静かに始まります。やがて打楽器の導入と共に、弦楽器による主題。そして次々と管楽器に主役をバトンタッチしていく流れが圧巻ですね。トロンボーンやトランペット、そしてクラリネット、オーボエなどと絡み合い、ジャズの匂いもします。曲の最後では、チャイムをはじめとするパーカッションが主役を演じます。
第三曲は、クラリネットの哀愁を帯びたメロディで始まり、オーボエ、ファゴット、ホルンの掛け合いがあります。弦楽器がひかえめに、管楽器をひきたてている美しいメロディもいい。メロディはやがて弦楽器へと移りますが、やはり管楽器と弦楽器それぞれが主役を演じています。圧巻はこれらのメロディに伴って奏でられるフルート。このフルートソロだけでこの曲を聞く価値はあるはず。
第四曲はマーチ風音楽である。冒頭のメロディがどこかシューベルトの「未完成交響曲」第一楽章を、そしてマーラーの「交響曲第三番」第一楽章を思い起こさせる。金管楽器の静かなファンファーレも気持ちがいい。そして、クライマックスへと向かいます。
今回はその2,4楽章を抜粋して演奏されています。
5:個人的評価
前回に引き続き伝説の中学生バンド、土気中。ここも、中学生とは思えない力強さを発揮し中期の吹奏楽会を盛り上げました。彗星のごとくディオニソスの祭で登場し、特別演奏さらに休み明けに金賞など数々の名演を繰り広げた本当に凄いバンドです。指導していた加養先生は現在はいろいろなクリニックなどを行って有名です。
今回の曲は、曲こそマイナー路線ですが、聴いてびっくりの演奏を繰り広げます。土気中はいつも中学生とは思えないパワーを繰り広げますが、この曲もそう言う意味で大当たりの曲です。金管も木管もどちらも優れた技術を持っています。途中乱れる所はありますが、それも最後の盛り上がり、最後のトゥッティを聴いたら忘れてしまいます。
この学校も1ファンとして楽しみにしていたバンドでしたが、加養先生のあと、一度以外全国にはでなくなってしまいました。激戦の東関東ですから、仕方ないことでしょうがまたこういうバンドが生まれることを願っています。
- アーティスト: 千葉市立土気中学校吹奏楽部
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それでは次のお話で