その21

気がついたら2月ですよ早いですよねぇ。全く何をしているんだかって言う間に時間は過ぎていきますね。
だいたいこの間師走だと思ってましたからw



では、本題


1:曲名

バレエ組曲火の鳥」より

2:演奏団体

出雲市立出雲第一中学校(指揮:原田実先生)

3:演奏大会名及び年

全日本吹奏楽コンクール第40回大会(1992年)

4:曲紹介

 作曲はイーゴル・ストラヴィンスキー 初演1910年  編曲はG・デュカ  

 あまりにも有名な作曲家で、「春の祭典」、「ペトルーシュカ」と並んでチャイコフスキーのように3大バレエと呼ばれています。
 作品依頼は、バレエ・リュッスのディアギレフ(今までの「ダフニスとクロエ」「三角帽子」など手がけてきた鬼才ですね。)で、パリで行われた初演は大成功を収め一夜にして無名の作曲から超有名作曲家へと変貌を遂げました。その革新的な手法は、当時の楽壇に一大センセーションを巻き起こしたことは言うまでもないでしょう。さらにこの曲は本人によって管弦楽組曲に編曲されており、その編曲も1911年、1919年、1945年と3度にわたって書かれています。
 内容はロシアに古くから伝わる「火の鳥」というおとぎ話をそのまま筋にした舞踊音楽です。王女が悪魔に捕らわれて魔法の園に閉じこめられているのを王子イワンが救い出す。イワンは、ある時つかまえた火の鳥を放してやり、その恩返しにもらった魔法の羽の力で悪魔をたおすというのが大まかなあらすじです。
 現代の時代に近いこともあり、一小節ごとに変わる変拍子や各楽器のソロ、特殊な楽器の動きなどが存在し、表現力もさることながら高度な技術力が無ければとうてい演奏できる曲ではありません。
 今回はその中から抜粋して演奏されています。

5:個人的評価

 二度目の登場の出雲一中です。前回は1度目の五金の中の演奏でしたが、今回は2度目の五金達成の4年目の演奏になります。
 それまで「火の鳥」は技術力の面で編曲時に原調で演奏されることが少なくありませんでした。事実、土気中が演奏した時は原調ではありませんでした。しかし、出雲一中の場合あえて原調で挑戦し、そしてそれを見事達成しています。時折見られるバランスのみだれは中学生での限界が近いのかもしれませんが、それを払拭するくらいにパワーとテクニックに満ちあふれた演奏をしています。もはや中学生バンドはここまで来ると次元が違いますね。
 この年も文句なしの金賞を受賞し、翌年2度の五金達成という偉業を打ち立てるわけです。



それでは次のお話で